私自身、投資とは
- 資産を増やすこと
- 資産を守ること
だと考えています。
考え方の一つで私自身の意見でしかありませんが、今、金(ゴールド)や銀(シルバー)を買うのは、資産を増やすための投資ではありません。
資産を守るために金や銀を持つことが必要で、いわば「資産の保全」です。
弱くなっていく米ドル
現時点(2020.12.31 2:13)でドル円レートは、1ドル103.35円前後です。
2、3か月前は107~108円台だったので、ここ数か月で5円ほど円高に、つまりドル安になりました。
2021年のいつになるかははっきりわかりませんが、1ドル100円をたとえ一時的にでも切るのは間違いないだろうと思います。
ドルが弱くなっているのは、円に対してだけではありません。
そして、円とドルを比較して高くなった、安くなったといっても所詮「対通貨」での話です。
見るべきは、金や銀をはじめ、その他のコモディティやビットコインなどに対してドルはどうか・・・ という点で、金やビットコイン価格の上昇を見れば一目瞭然のこと。
米ドルが弱くなっている傾向にあります。
弱くなっていくものを強くなっていくもの、これから価値が下がっていくであろうものから今後価値が上がっていくだろうものへ交換しておくに替えておくというのは資産保全の原則とも言えますし、替えておくなら古来からゆるぎない価値を持ち続けている金や銀は、常套です。
仮に、一方の価値が変わらなくても(つまり金や銀の価値が変わらないとしても)一方が下がっていけば、 変わらない方が上がったのと同じことです。
今後、数年以内に米ドルが基軸通貨を外れ、ハイパーインフレになると予測する人も少なくありません。
また、現在は30〜40ドルで買える1オンス(31.1g)のシルバーが、300ドルになってもおかしくないという人も多数います。
予算に余裕がある人は、ゴールドとシルバーの「現物」を買っておくこと。
現物と言っても必ずしも「地金」「インゴット」である必要はなく、純度の高いコイン・・・ 例えばカナダ造幣局が発行するメイプルリーフコインでもOKです。
特に、シルバーコインは(今は)30〜40ドル程度で買えるので、もうすでに随分と値上がりした感のある金よりもおすすめです。
株が好きな人は金鉱山株もいいですね
金や銀の現物・コインはそれなりにかさばるので、ETFを買いたくなるかもしれません。
でも、理由はここでは書きませんが、やめておいたほうがいいと思います。
どうしても株がいいという人は、鉱山株を買って、しばらく放置しておくことです。
ちなみにわたしは米国株の、
- アグニコ・イーグルマインズ(AEM)
- ファーストマジェスティックシルバー(AG)
- バリックゴールド(GOLD)
を持って、数年程度放置しようと思っています。
一般に、その金属の取引レートが3倍になるとき、金鉱山株はその3倍、つまり9倍になると言われていますので、ちょっと期待しつつ保有し、適宜買い増ししていくつもりです。
経済対策、金融緩和を言い訳に裏付けのない通貨(紙幣)乱発で、通貨に対する信用が低下するなか、かつての金本位制に戻そうとする動きや通貨の切り下げが「既定路線」とも言われます。
金や銀へ資産価値を移動しておくことは、将来 きっと良い結果を得るのではないかと、私自身は信じています。
もちろん、短期的ではなく、長期的な展望に立ったある時期に劇的な変化があるのを、少し不安が混じった期待を持ちつつ長期目線で保有します。
値動きに一喜一憂することなく長期保有が大切です。